非現実的な一張羅でロマンを感じる!!TAGLIATORE【タリアトーレ】
スーツ TAGLIATORE【タリアトーレ】 着用size44
シャツ BARBA【バルバ】ドレスシャツ 着用size38
ネクタイ FRANCOBASSI【フランコバッシ】
チーフ FRANCOBASSI【フランコバッシ】
パンツ ROTA【ロータ】
シューズ Baudoin&Lange【ボードゥイン&ランジ】着用size41
アクセサリー・雑貨 ALBERT THURSTON【アルバートサーストン】
バッグ CISEI【チセイ/シセイ】別注 ブリーフケース
映画史上に残る、男心をくすぐるスタイリッシュなシーンの数々…。
その代表作の一つとして挙げられるのが「007シリーズ」。
真っ白のウィングカラーに黒のボウタイ。サーストンのサスペンダーを用いて、絞りの効いたタキシードを羽織る。
そんなシンプルで普遍的なルックですが、時代をまたいでも永続的に「カッコ良い!」と思える着こなしに間違いありません。
確かに今回のルックもそうですが、日常的に機する事は無いが故にいざ一張羅として持っておくとそれだけでカッコ良いですし、結婚式や素敵な人と過ごすディナー時等、
数年に1,2回あるか無いかのイベント時に備えるのもジェントルマンへの階段を上る上で大事な気がします。
「使うから買う」→「持っていたいから買う」というお買い物の考え方も大いにアリかと思うんです。
今回は、弊店の取り扱い商品の中でいざという時の拘り一張羅を組んでみました。
ジャケットには、先日待望の入荷を致しましたTAGLIATORE【タリアトーレ】のベロアジャケットを採用。
繊細な肌触り、艶やかな微光沢。暗い中、浮かび上がる濡れたベロアのムーディな風合い。それらの特徴から、ベロアが夜遊びジャケットとしてうってつけなのは言うまでもないでしょう。(いや、ワシャエロな官能小説家か!)
このようなピークドラペルのベロアジャケットは、元々スモーキングジャケット(英:Smoking Jacket)と称されており、19世紀中頃に流行しタキシードの原型となったジャケット。
当時の紳士達は食後、書斎などに籠りスモーキングジャケットを着てタバコをふかしていた事からこのような名称が付いております。
とまあ、原型を辿っていくとイギリスなどのヨーロッパに源流があることがわかります。
本来のスモーキングジャケットとなると、ショール・カラー、ターンナップ・カフス、トグル・ボタンが主な特徴ですが、こちらはゴリゴリなディテールは無くより現実的で着崩しにも向いておりますので、
いざタートルネック等と合わせて着用するのも大変オススメ。
ネクタイには手結びのボウタイをFRANCO BASSI【フランコバッシ】より採用。
手結びのボウタイはそれこそコツと慣れが要りますが、これを慣らした際には紳士レベルも爆上げで、二次会やお酒が回ってリラックスしたい時にはこれを外して垂らすだけで
お隣のニキータから色んなのが垂れ…(絶対言わさんぞ!)
シャツにはBARBA【バルバ】のホリゾンタルワイドのダブルカフスを合わせ、カフリンクスには私物ですがブラックオニキスを採用。
いつものスーツやジャケットでも、シャツの袖にカフリンクスがあるだけでフォーマル感が一気に上がります。
故にパーティなど格式の高い場面だけでしか使えないと考える人もいるようですが、カフリンクスはもっと普段から使って大丈夫なのです。
大きなジュエリーの類いをセットした豪奢なものでなければ、手持ちのスーツを新鮮かつお洒落に見せるツールに絶好ですし、特に女性と食事をするようなシーンには効果を発揮してくれます。
「ワインを注ぐ」「食事をサーブする」「会計時にサインする」「煙を吸う」等、そんななに気ない仕草のひとつひとつを印象的に彩る小道具になってくれます。
もともと女性は、我々が思う以上に男性の手の動きに色気を感じ無意識に注視しているもの。
カフリンクスをつけるには、カフの両側に穴の空いた専用のシャツを用意する手間がありますが、その手間を補って余りあるメリットを感じて頂けるかと。
ブレイスには英国紳士にマストなアルバートサーストンを採用。
プリーツパンツや幅広ラペルなど、近年のファッショントレンドにおけるキーワードとして定着しつつある”クラシック回帰”。
特に近年はパンツのトレンドが目まぐるしく移り変わっており、
肌身に沿わない太いパンツや軍パン等、これまでのイタリアらしいピタピタのフィッティングからは離れてきております。
そんな中、イタリアのファッション見本市PITTI UOMOでよくスナップされるお洒落さんの間で見受けられるアイテムが御座います。
それがこちら”サスペンダー/ブレイシス”。
本来、伝統的な男性のトラウザーズ(パンツ)は、ベルトで締めるのではなく”サスペンダー/ブレイシス”で吊るのが正装とされてきており、
日本で馴染み深い「サスペンダー(Suspenders)」という呼び名はアメリカ英語で、イギリスでは「ブレイシーズ/ブレイシス(braces)」と呼ぶんです。
そんなサスペンダー/ブレイシスは、18世紀のフランス革命の頃に誕生したアイテムだそうで、
本来はパンツは腰で穿くのではなくて、「肩」で穿くのですね!
我々の生まれたころはベルトが当たり前でしたから、
そう考えるとヨーロッパの洋服文化の歴史は奥深くて感慨深いなぁと感じさせられますね。
007シリーズ、カジノロワイヤルで着用していたものズバリ故に、当ブログをご覧の皆様はマストバイな一品ではないでしょうか。
パンツには、ROTA【ロータ】を採用。
ブラックウォッチ柄で、「アイビー」を象徴してくれるかのようなアイコニックな一品は、
ご覧のようにフォーマルなシーンでもハマります。
一度、雑誌THE RAKEでブラックベロアにブラックウォッチを合わせているレイキッシュマンを見てから「このスタイルええなぁ」と思っており、今回体現してみました。
又、サスペンダーがレザーで吊るされるように弊店のリクエストでサスペンダー釦をマーベルトに付けてオーダーしております。
クリップで留める事も出来ますが、生地を傷めるのと、本格的に楽しむならば絶対前者ですね。
今回はだいぶコッテリ系で合わせてみましたが、カジュアル化が進んでいるからこそ、今日のようなフォーマルな装いに身を包むと気分が高揚します。
極端に言ってしまえば、スーツをたくさんもっていなくても、このような非現実的な一張羅をもっているライフスタイルのほうがカッコいいと思うんです。
結婚式で新郎がタキシードをレンタルするっていうのも寂しいですしね…。
是非記憶に残る一張羅をワードローブに加えてみてはいかが?
ご参考頂けmust幸いです。